映画レビュー「ロンリーハート」



【ひとこと】
 ケチな結婚詐欺師が悪女に出会って連続殺人犯に。

【あらすじ】
 結婚記念日のディナーを用意し、帰ってこない夫を待ち続けていた寂しい妻が、浴室で自らの頭を撃ち抜いて自殺した。かつては敏腕と謳われた刑事ロビンソン(ジョン・トラボルタ)は、それ以来情熱を失い、書類仕事などで日々を無為に過ごしている。一人息子のエディとも壊れた関係を修復できないまま。ある日、亡き妻と似た状況で自殺した女の事件を手がけたロビンソンは、その裏に何か不自然な作為を感じる。やがておぼろげに見えてきたのは結婚詐欺常習犯レイとその妹と名乗る女・マーサの引き起こす事件。二人を追うことになって、ロビンソンは次第に昔の勘を取り戻していく・・・

【感想など】
 主人公は刑事ロビンソン=ジョン・トラボルタなのだろうと思わせるストーリーです。しかしながら、マーサを演じたサルマ・ハエックがあまりにはまりすぎていたためにすっかり食われてしまいましたね。

 マーサは不幸な生い立ちを背負った悪女です。翳のある美女で、性技にも長けており、レイと出会ってからというもの、その情念の深さゆえにレイに近づく女達を次々と葬ってしまいます。レイは新聞の恋人募集欄からカモを見つけては金を騙し取っていたけちな小悪党。結婚詐欺でせこく稼いでいただけなので、あのままいけば一生ろくなことはないにせよ「死刑」にまではならずに済んだでしょう。ですが、マーサにそそのかされて次第に大胆かつ残虐な殺人を犯すようになってしまったのが運のつき。最期はミジメでした。

 いわば「運命の二人」を追う刑事ロビンソン、話の流れからすると、観客の視線はどうしてもレイ&マーサに向いてしまいますよ。そのために作品そのものがどっちつかずの印象になってしまったのが残念ですね。手堅くまとまった良い映画なのですが。監督が刑事ロビンソンの孫だそうで、そのあたりが作品に非常に大きく影響したのでしょう。

 げに恐ろしきは悪女の深情け。サルマ・ハエックが抜群に美しい映画でした。サルマに興味のある方は「フリーダ」をオススメ。こちらもサルマが存在感のある強烈な美女を演じた名作です。舞台のメキシコは極彩色の国なので、写真をやってる方には映像美を楽しめるというおまけもあり。

コメント

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。