砂の下

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 フランソワ・オゾン監督の作品に「まぼろし」という映画があります。原題は「Sous Le Sable (砂の下)」。バカンスに出かけた先の海辺で突然夫が行方不明になり、その現実をうまく受け入れられないまま、一人生きていかねばならない女性をシャーロット・ランプリングが演じていました。

 海辺の風景も、主人公マリー(シャーロット・ランプリング)も、あまりに美しく、それゆえにいっそう物悲しく、淡々と進んでいく物語の裏にあるはかりしれない孤独や焦燥や愛や狂気を ひしひしと感じさせられる名作です。



 真実は、ほとんどすべて砂の下。表に見えるものはごく一部の事象に過ぎません。私たちはあまりに多くの物事を大雑把に処理してしまい、大切な部分には気づかないまま・・・。

 ひとことの裏に隠された、膨大な情報。それらすべてを受け止めてしまっていたら、重すぎて到底生きてはいけないのかもしれませんが。それでも、砂の下に有るはずの真実に常に心を配り、見えないものをも見ようとする努力は、忘れてはいけない気がします。

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