からめとられて

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 人間には「忘れる」能力が与えられている。苦しかった記憶をいつまでも消せずにいるのは耐え難い、だから忘れられるようになっている。ツライこと、悲しいこと、痛かったこと、忘れることができるから、前へ進めるのだと思う。いつまでも苦しかった記憶を忘れられないでいたら、恨みつらみの多い一生を過ごさねばならなくなることだろう。

 過去に足をからめとられて・・・・・どうしても前へ進めない、そういう人は、自分を苦しめた相手を赦すこともできないのではないだろうか?忘れられない、水に流せない、赦せない、それは自分で自分を縛り付けることになる。過去から学んだら、つらかったことは忘れるほうがいい。経験から得た教訓だけを大事に胸にしまって、一歩踏み出せるようになれたらいい。

 嬉しかった記憶や楽しかったことを必要以上に大事にしてしまう場合もある。たとえば過去の恋愛。楽しかった思い出を美化しすぎて、とっくに終わってしまっているのに、忘れられないまま、先へ進めない。追いかけても無駄とわかっている、けれどどうしても忘れられない、そういう場合もある。

 美化された思い出に勝てる生身の人間はいない。なぜなら人間の頭の中で作り出されるイメージのほうが現実よりも格段に「理想」に近いから。そうして美しい思い出を忘れられないのも、また悲しいことだと思う。今を生きることも、未来に希望を抱くことも、「思い出の中に生きたがっている人」にとっては虚しく感じられるから。美しい思い出に足をからめとられて、変わっていくことや先へ進むことをしなくなってしまったら、日々の暮らしは味気ないものに感じられることだろう。

 時がうつろい、人も街も変わり、記憶は風化する。それは自然の理。変わらないことを求めても虚しい。こだわりすぎると苦しい。からめとられていることに気づき、自らがその鎖を断ち切って、一歩踏み出す、そのために「忘れる」能力がいかされたらいい。

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