映画レビュー「シンデレラマン」


「シンデレラマン CINDERELLA MAN」2006年10月30日

【ひとこと】
 タイトルとタートルを持って帰るよ。

【物語のあらすじ】
 大恐慌時代のニュージャージー。度重なる故障に悩むプロボクサー ジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)は、かつて栄光を手にしていたが、今はすっかり落ちぶれていた。ボクサー資格も取り上げられ、港の荷役で細々と稼ぐ日々。家では3人の子供がお腹をすかせて待っている。妻・メイ(レニー・ゼルウィガー)は献身的に支えてくれる。けれども不景気はいかんともしがたく、仕事になかなかありつけず、極貧にあえぐ一家。そんなとき、かつてのマネジャーであるジョー(ポール・ジアマッティ)が「1回だけ、ケガで棄権したボクサーの代理としてこの試合に出てみないか?」と話を持ってきてくれる。暗い時代に人々のヒーローとなった男の伝説が幕を開けた。

【感想など】
 ストレートな感動実話!という作品。ロン・ハワード監督とラッセル・クロウの組み合わせ、と言えば「ビューティフル・マインド」だが、私は両作品とも大好き。この「シンデレラマン」は、もう少しタイトに編集してもらっていたらもっと良かったかな。やや冗長な気がしないでもない。

 とにかく極貧!!のジムとメイがとても深く愛し合っていて、信頼し合っていて、夫婦っていいなぁ、と思わせてくれる。小さい子どもたちが抜群に可愛いし。この大切な家族を守るために、骨折を隠してまでもボクシングを続けていたんだなぁ、とジムの心情がよく理解できるよ。試合中、家族の笑顔がジムの脳裏をよぎるシーンもある。これ見ちゃうと「ああーーーー勝ってくれーーーーー、勝つんだーーーーー」とおのずと応援してしまう、というね。支払いが滞って電気止められたり、子供が病気なのに医師にみせることもできなかったり、長子がサラミを盗んでそれを店まで返しに行ったり、さまざまな貧乏エピソードが悲惨すぎない程度に語られて、ジムを応援したくなるように話が盛り上がっていく。このあたりの演出は賛否両論分かれるかも?

 実話ベースなので、奇をてらったものではない。本当にストレート。ひねりがなさすぎて面白くないという方もいらっしゃるかも。しかしながら、大恐慌時代、アメリカ全体が経済不安に苦しみ、不景気だったわけなので、ジムのようにLUCKをものにしてのしあがる人が「希望の星」に見えるのは当然。民衆の熱狂もむべなるかな。最後のタイトル戦なんて観衆皆がブラドック・コールだ。そりゃ勝たなきゃ。そういう展開はすっかり見えてるんだが、ハラハラもするんだな。それはなぜかと言えば、試合中の描写が優れていたから。

 ボクシングの映画なのだから、試合のシーンはとても重要。ジムが落ちぶれていた時代に、相手の顔じゃなく頭を打ってしまって右手を骨折するシーンなんて「痛っっ!!」と顔しかめちゃうよ。ラスト近く30分はとにかく痛々しい。タイトル戦は「これ、殺されちゃうんじゃないか?」と真面目に心配するくらいに白熱。カメラワークの冴えが臨場感を醸し出していて非常によかった。ボクシングって当時は本当に「打ち合う」ものだったんだなぁ。グローブはめてるけど、あれあんまり役に立ってない気がする。とにかく、リング上で大の男二人が殴りあうさまが壮絶。ラッセル・クロウはヘヴィー級ボクサーにしてはちょっと小柄な気もするが、ボクサーとしてのトレーニングはかなりやって作りこんだ身体に見えた。相手役のボクサーたちもそれぞれに申し分ない動きでgood。見ごたえのある作品だった。

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