映画レビュー「カーサ・エスペランサ」


「カーサ・エスペランサ~赤ちゃんたちの家~ CASA DE LOS BABYS」2005年11月17日

【ひとこと】
 赤ちゃんさえいれば、きっと幸せな人生に。

【物語のあらすじ】
 南米のとある町。アメリカ人女性6人がホテルに長期滞在を余儀なくされている。それは養子縁組のため。さまざまな事情から赤ちゃんをもらおうと決意した彼女ら。申請が通って養子縁組が成立するまで、じっと待つしかできない。だが、実は、長引く手続きの裏にちょっとした仕掛けがあって・・・

【感想など】
 ダリル・ハンナの名前を出演者の中に見つけて、鑑賞してみようと思った私、相変わらずかっこいい彼女を見ることができました。劇中の彼女・スキッパーは、3人の赤ちゃんを亡くして、仕方なく養子をもらいに来たという設定。ランニングや腹筋、水泳、常に体を鍛えている女性の役です。金髪と青い瞳がミステリアスなダリルが陰のある謎の女性にぴったり。

 他の5人の女性達も話が進むにつれて少しずつ事情がわかってきます。夫とは離婚寸前で、赤ちゃんをかすがいにしたい女性や、男に失望しているレズビアンなど。どの女性も男にはもう何も期待していない感じ。代わりに赤ちゃんを希望にしたいのですね。自分の人生を豊かにするには赤ちゃん!!と夢を抱いています。

 でも、ここで描かれる南米(おそらくメキシコ)の実情はかなり悲惨。貧しくて、ろくに教育も受けられないのが普通です。成長すれば、若くして避妊もしないで性交渉におよび、結果妊娠しても堕胎できないカトリックの国。子供は養子に出す方が幸せ、というやつです。けれども、養母となる女性がまったく何も問題のない親になれるかというとそうではなく、裏の事情がわかれば本当にこの人に子供を預けていいものか、と悩みそうにもなります。犬や猫をあげる・もらうのとは違いますから・・・・。

 政治的・経済的背景を知れば、いろいろな心配も頭をよぎるつくりのこの映画、国際的な貧富の差や養子縁組制度そのものを考えるきっかけにもなります。しかしながら、映画としてどうかというと、どうも短くまとめすぎた感じがありました。6人もの女性を描くなら、もう少し時間がほしいですね。やっと赤ちゃんをもらえて、さあいよいよ、となったらもうエンドロール。「その後」をちょっと描いて欲しかったかなぁと残念でした。それぞれの女性が語った「赤ちゃんをもらって自分はどうするか」という夢をどのように実現していくのか、本来はそっちの方が気になるし、重要な気がします。

 私は路上生活をしている少年達が非常に気になりました。本をもらっても読めないから、結局は売ろうとする男の子。家もなく、保護者もいない、ストリートチルドレンたちです。もしも赤ちゃんの時に養子に出されていたら、あるいは別の豊かな暮らしがあったかも。

 女優達は一流の顔がそろっています。ダリル・ハンナもですが、マーシャ・ゲイ・ハーデン、マギー・ギレンホール、これは監督の人望でしょうか?ちなみにジョン・セイルズ監督の作品は初鑑賞でした。視点のしっかりした映画を作る人のようです。


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