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 るりは、我が家にやってきたときから、左右の眼の大きさがひどく違っていた。その当時は、風邪を引いて高熱が出ている上に、蚤と寄生虫にもやられていて、本来の元気を取り戻すのに時間がかかりそうな状態だった。体調が良くなれば、左右の眼のアンバランスも改善するだろう、私はそう思っていた。けれど、るりが元気になり、やんちゃぶりを存分に発揮し始めても、眼はそのまま・・・

 光に透かせて見て、左目の角膜に傷があるのを見つけた時、これは生涯治らない傷だと感じた。生まれつきか、それとも石手寺で野良猫暮らしだった時に怪我でもしたのか、それはわからない。顔全体の毛色を見ると、やはり左右アンバランスなので、あるいは眼も先天的な障害なのかもしれない。

 写真を撮るときには、極力左眼を撮らないように、右側から狙うことが多かった。可愛いるりを撮ろうと、そればかり思っていたから。客観的に観て、るりの左眼は「美」の基準から外れる。けれど・・・

 こうして不自由な左眼も含めて撮ってみれば、それはいつも見ているるりになる。よそいきの顔ではない、ふだん通りの。気ままで甘えん坊で飼い主を困らせてばかりのやんちゃ娘。家族皆に愛されている、まるごと受け入れられている、1匹の猫だ。

 るりが我が家に来て、家族はずいぶん変わった。皆優しくなった。笑顔と会話が増えた。「るりがね」「るりは」「るりの」そんな語り始めの、団欒。今ではもう、いなくては何も始まらない、家族の中心なのかもしれないとさえ思う。夜中に私を起こすのはかんべんしてほしいが、るりの可愛さはいつも実感している。

 健康で、長生きしてほしい。いつまでも、我が家を明るくしてくれる存在であってほしい。石手寺で、私の膝に乗って眠り始めたあの小さな白い毛の塊が、こんなに大きくなるなんてね。家族は皆、キミをまるごと愛しているよ、るり。ありがとう、我が家に来てくれて。

るりが我が家に来た時の顛末を書いた記事 2008年7月10日「Be my baby」
 

Canon EOS 40D + TAMRON B003


 

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