魅せる工夫


 写真講座に行ってきました。京都へ行ったときに撮った写真も持参して、先生にいろいろご指導いただいてきました。まずは1枚目の画像ですが、これはblogでupしたときにblog友から「傾いている。」「シンメトリーにしたほうがいい。」というご指摘をいただいたので、Photoshopで修正し、トリミングしておいた画です。先生は「このようにしてしまうと、円の中の景色を無理に作らねばならなくなる。せっかく流れていた時間が止まってしまう。」とおっしゃいました。



 それでご指導いただいたようにレタッチしました。それが2枚目です。先生のおっしゃるには、「上の方が明るいのでこれをもっと暗くして、床に落ちた影が目立つようにした方がいい」「傾いているのはかまわない。この傾きによって左から右へ流れる動きが生まれるから。」「左をやや明るくして、左からの光が感じられるように。」ということです。「この前を僧侶が行きかっていたらさらに良い。」のだそうです。



 3枚目は以前の講座で指導いただいた画です。これは元画像。水平が傾いていますよね?私は修正した画もいっしょに持参しました。すると先生は元画像の方が良いとおっしゃったんです。なぜかというと



 ↑の4枚目のようにしてしまうと、猫たちが歩いている堤防の傾きが急になりすぎるから。歩いてきた猫たちがさーっと通り過ぎてしまう、のですって。元画像は水平線が右へ上がっていて、その分堤防の傾きがやや緩やかです。それで猫はちょうどよい位置に留まってくれる、モデルが舞台の端まで歩いてそこでポーズをとるように、猫がポーズをとって魅せてくれる、のだそうです。

 とにかく水平は傾いてはいけない、ではなく、その画によって、最適な傾きが決まるんですね。何をどう魅せたいのか、そこがはっきりすれば、おのずと水平の処理も決まるというわけです。私は傾いてはいけないのだと思い込んでいましたから、先生の写真の見方・解説は、とても参考になりました。



 ↑はカニですが、この画ではカニのいる部分と同じくらいの明るさで上の葉っぱに光が当たっています。これだと見る人の視線が分散してしまうんだそうです。先生は上の葉をもっと暗くするか、あるいは思い切って上の葉は切ってしまうか、するといい、とおっしゃいました。↓のようにすると、なるほどカニに目が行きます。



 先生が「切る」とおっしゃったのは、「トリミングしなさい」ではなくて、「撮るときにフレーミングを考えなさい」という意味。次回からはもっと隅々まで神経を使って、魅せたい物を一番良い形で切りとれるように工夫したいです。



 ↑の画は褒めていただけました。ここに目をつけて撮る、それが素晴らしい、と。やったー♪ただ、この画は彩度を上げても大丈夫だったのですけど、他の画像は注意されました。現像の際に彩度を上げ過ぎたために、自然な諧調が損なわれているものもあったので。次からは気をつけようと思います。

 先生はいつも「見る人の視線」ということをおっしゃいます。ぱっと写真を見た瞬間、人の目がどこに行くか、その視線は画面内をどう流れるのか、止まるのか、抜けるのか、というようなことです。自分が魅せたいものをはっきりさせるために、不自然にならないよう明暗差を使うなどしたら、画がぐっと引き立ちます。彩度やトーンカーブはいじりすぎると変な画になりますから、注意深くレタッチしなければなりません。まだまだ学ぶことはいっぱいあります。次もがんばろう!と思いつつ帰ってきました。


1枚目・2枚目 Canon EOS 40D + SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM

他はすべて Canon EOS 40D + TAMRON B003

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