露口

露口

初めて入ったお店、ずいぶん古びた店構えだと、以前通りすぎた時に感じていた。
誰かに連れられて行くのでなければ、縁が無かっただろう、カウンターだけのBAR。
四角いスツールが10席ほど並ぶ店内。
肘の触れ合う距離で座れば、酒瓶の並べられた棚には、さまざまなオブジェが、謂れのありそうな顔で、客を迎える。

マスターは、慣れた手つきでハイボールをこしらえ、私の目の前に置く。
シンプルな形の磨かれたグラスに、淡い色の液体が7分目まで注がれ、揺れている。
まずは一口
      もう一口
              思い込みがほどけるのを感じる。
ウィスキーは苦くて、美味しくない、なんて浅はかな誤解だったと知らされる。

カウンターがへこんでいる。
酒瓶とグラスとマスターの手が、長い年月をかけて、少しずつ削っていったのだ、この堅い木を。
SUNTORYのテーマソングがアレンジを変えながら心地よく流れる。
常連さんたちが楽しげに会話する、小さなBAR。

10年前なら、入れなかっただろうな、ここ。
年をとって、ようやく座ることを許される、そういう場所なんだ。
もちろん、マスターも奥様も、客を選んだりはしない。
でも、自分の歩いてきた道を問われているかのような、歴史を感じさせる店・・・

この店に、一人でも入れるように、なれるだろうか、私も。  

にほんブログ村 写真ブログへ
スポンサーサイト

三津へ

  • カテゴリ:
  • コメント:6件
三津へ

仕事で三津へ行ってきました。
あいかわらず三津の人たちは優しくて、路地のたたずまいが懐かしく、猫達には会えなかったものの、行ってよかった今日一日でした。

仕事とはいえ、1枚や2枚は写真も撮れるかと、バッグにはコンデジ入れてました。
なのに、1枚も写真撮らないで帰ってきました・・・・・・情けない。
あ、この画は2年も前、ちょうど今頃の時期に撮った写真です。


不器用なので、ひとつのことにしか集中できないのです。


頭の中の大半が仕事、あとほんのわずかなスペースに家族のこととか、日常の雑事とか、もろもろがぎゅーっと押しこまれてます。
写真を撮る余裕がすっかりなくなってしまってるんだと、肩を落としてすごすごと帰宅の途につき、帰ってからはなんだかとんでもなく疲れていて、しばらくぶったおれてました。

写真、撮りに行きたい、です。
写真撮るためだけに、行きたいです、どこでもいいから。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(Canon)へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。