「幸せのちから」がよかったので、ウィル・スミス主演作品をもうひとつご紹介。
「最後の恋の始め方 HITCH」2006年8月23日
【ひとこと】
デートコンサルタントがゴシップ記者にマジで恋しちゃった?
【物語のあらすじ】
ヒッチは敏腕デートコンサルタント。好きな女性にどうやったら効果的なアプローチができるかを冴えない男たちにレクチャーし、うまくいったら報酬を得る。太目の会計士アルバートも、ヒッチにレクチャーを依頼する客の一人。お目当ての女性はお金持ちで美人のアレグラだ。二人を取り持ちながら他の顧客の依頼をも同時進行でさばいていくヒッチ。とあるバーで知り合った女性記者・サラに一目ぼれし、いつものようなかっこいい口説きを開始するヒッチ。ところが、サラにマジ惚れしたから調子が狂うこと。おまけに彼女はゴシップ誌の記者で、ヒッチの正体を知るや激怒し、「女の敵ダ!!」と記事にしたから大変!サラの誤解を解きたいのに、なぜだ?いつものクールなヒッチじゃなくなってる!?
【感想など】
いやー軽い!めちゃめちゃ軽い!こんな仕事が成立するわけないんだけど、なぜだか「こんなコンサルタントがいてもいいかも?」「いやむしろ、いてほしいかも?」と思えてしまうのが可笑しい。ヒッチの繰り出すアドバイスや必殺口説きテクニックは、実践しちゃう男性がいるのでは?
ことほどさように恋は難しい。想う人には想われず、想わぬ人から想われて、というのが普通だからね。藁にもすがる思いでヒッチに大金を支払う「モテない君たち」が健気で可愛くてとてもイイ!特に高嶺の花アレグラに恋する純情なアルバート、彼はね、見てると泣けてくるよ。うまくいってほしい、結ばれてほしい、って、ついつい応援しちゃうんだ。
不器用で、純情で、一途に恋する男性には、最大限の助力を惜しまないヒッチだけど、「ちょっとイイ女とSEXしたいだけ」と言う男に対しては、けんもほろろなのがまた憎い。なのに、自分の恋にはひどく不器用で、ちっともかっこよくないヒッチ。そのあたりの落差をウィル・スミスが好演。コメディもいいじゃないかと思わせる。相手役のエヴァ・メンデスも、ダイナマイトボディのクールビューティーだったし、なにかとおいしい映画であった。
しかし、あれだね、恋のきっかけはささいなことなんだよね。ちょっとしたことなんだな。そして重要なのは言葉よりもむしろ空気だったりしぐさだったり目線だったりするのだね。この映画で使われていた恋愛テクニックは真に受けちゃうとちょっと怖いけど、ヒッチの観察力や洞察力、共感力、まめさ加減、などは恋愛下手な男性に学んでほしいかも。
「ああーなぜだーなぜいつもうまくいかないんだーーーーー!?」と叫びだしたいくらいに恋愛において失敗続きの男性にオススメ!
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